3 有線放送の現状

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 電話加入者の推移をみると、昭和四二年以来次第に増加している。これは、一つには、有線自動電話の便利さによるものであろう。昭和四八年度(一九七四)の利用状況をみると、町内のみの通話は一日平均件数三、六四一で、一戸平均二、二五件、公社電話の接続では、県内五四局、発信七七五、受信八三一となっている。接続時間は、原則として、朝七時から夜九時までとなっているが、現実には二四時間制である。一方、町内に於ける公社電話加入は、茂原局一二二、水上局七六で加入率は僅かに一一%にすぎなかったが、五〇年度からは、自動化され加入率も一挙に九〇%をこしている。このため有線は、本来の目的に使用することが大部分となったが、それでも町内の通信は、有線電話に頼っていることが多い。
 
有線放送加入状況(役場資料)
年度回線数加 入 者加入率
官公庁一般
昭42200101,50589.9%
〃43200131,50990.3 
〃44200131,52791.4 
〃45200131,53792.0 
〃46200131,55793.2 
〃50200131,60995.2 
〃5520013

 
 
昭和52年度電話加入数(役場資料)
世帯数公社電話有線放送
加入戸数加入率加入戸数加入率
1,7851,64592%1,61991%

 
 元来、有線放送は、その名の示すように、放送が主体で、通信は副次的なものである。現在放送をどのように行っているかというと、朝、六時三〇分―七時。昼一一時五五分―一二時三〇分、夜一八時五〇分―一九時三〇分。の三回で、内自主番組七〇%、ラヂオ放送三〇%である。
 自主番組の内容は、町の話題、県庁だより、部落だより、有線だより、学校放送、農研資料、広告放送、その他連絡、おしらせ等であるが、最近東電、茂原水道、官公庁の連絡事項も増えてきた。
 使用料は、昭和四九年度において基本料金月六〇〇円施設分担金月一〇〇円で、電話取次手数料は発着信とも一〇円、夜間五〇円であり、新設の場合は、設備分担金として五万円を要する。
有線放送の運営を円滑にするため、長柄町有線放送電話運営委員会が設けられている。その構成と歴代委員長をあげると次の通り。
○委員会の構成(昭和五五年度)
 議会議員三名 学識経験者団体代表七名 加入者代表五名(計一五名)
 委員長 林良一 副委員長 村上忠義 石井輝司 委員 酒巻政雄 山崎正司 鶴岡吉司 酒井英作 山崎央 平川淳義 風戸栄雄 半沢久美 高橋三郎 尾高隆 鈴木久信 矢部巌
○歴代委員長
 阿部勝(三一年―同三三年) 木島義夫(三三年―同三八年) 鶴岡九皐(三八年―同四二年) 友次卓治(四二年―同四六年) 前田貫一(四六年―同五〇年) 前田元徳(五〇年―同五四年)

 

有線放送建物全景

 

有線放送室