銀杏会の活動の派生的な動きとして、短歌愛好者の若い人たちの会が結成されたのはこれよりも早かったが、町の誕生と共に、長柄・日吉・水上三地区の人たちの長柄町短歌会が結成されたのは昭和三二年(一九五七)である。その時の記念に作製した田中穂山(茂原氏在住)作の湯のみに記された署名を見ると古坂正・長島茂雄・工藤勝隆・高吉文彦・岡本淳・秋山喜美夫・石和田靖栄などの名が見える。歌人の松本千代二氏などを招き近隣の町村から数人参加されて少くも十回以上の会合があったがこの会も四年ほどでやはり離村上京勉学などが理由で自然に消滅した。