結社の長老級が実力者であった俳句も、新人の進出により新しい息吹のもと、その態様が徐々に改善され発表の段階を踏み出した。その主なものは次のとおりである。
○会運営の形態上同好者の道楽的傾向から脱却し一般的趣味化したこと。 ○他町村との交流においても文化祭大会に限らず、月例会等広く門戸を開いて来る者は拒まずの方式をとったこと。 ○結社、流派等については一切自由であること。 ○新人加入を極力勧奨する方針である。 ○地域内に理解の徹底と普及に努めること。○会の組織化、経費の予算化、年間行事を確立すること。次にその組織を紹介する。
(1)一般会員 三〇名 大会参加会員六〇名 中学校生徒全員
(2)役員構成 会長青木正守(紅月)副会長秋山茂雄(秋月)事務局長兼会計兼理事加藤文吉(文葉)顧問吉井(玉城)加藤喜之(喜泉)理事鶴岡良策(洛舟)大野弘司(弘月)黒須正(芝蘭)高瀬(景洗)泉水きぬ
(3)事業 町文化祭参加(俳句大会)中学校生徒文化祭大会参加及び指導協力、俳句会相互の交流、ながら発行月一回地域俳句への浸透方策、月例会(一一回)開催、研究座談会の開催、長柄俳誌と句集の刊行
(4)事業費二五万円(会費一五万円、町補助金七万円、雑収入金三万円)
注 俳句会の展望ならびに現況については秋山茂雄青木正守両氏の執筆を煩わしたが、若干補筆、削除をさせて頂いたことをお許し願いたい。