目次
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第五編 近世(一) -関ヶ原戦から明治維新まで-
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第一章 支配体制と村のしくみ
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第二節 領地所属の変遷
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二 山村・千村両家の特殊性
幕藩両属
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ここでもう少し、山村・千村両家の特殊性について述べてみたい。山村家は前述のように元和元年(一六一五)より尾張領となった木曽の代官職を引続き務め、幕府管理に属する福島関守もそのまま続けた。また、千村氏は元和三年より幕領信濃伊奈代官と榑木山支配を兼ねたまま尾張徳川家に附属した。この幕藩両属という身分は、格式がやかましい江戸時代において異例のことであろう。しかも両家ともこの身分格式を明治維新にいたる二五〇余年変ることなく維持した。