[山村家]

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 山村氏は慶長五年、徳川家康より木曽の代官を命ぜられ、福島の関を守ることになってから幕府、尾張御領を通じて三百年の間、木曽にいて木曽谷中村々の庶政を預っていた。
 元和元年、木曽が尾張領になると山村氏は其附庸となったが、木曽支配及び幕府直轄の関所を守る事は元の通りであった。慶長五年以降、山村氏は木曽谷中の山方、地方共に取扱っていたが、寛文五年の林政改革以後山方は尾張表の直轄となり、山村氏は地方一般のみを監理することとなった。