着任あいさつ

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○中津川宿村の問屋、庄屋、年寄、大組頭、御目見二十八名
○落合、茄子川、正家、千旦林、中新井、三百石方(千旦林村内)、手金野、中村、実戸、川上の一〇か村庄屋、組頭、
○上地御番所侍両人
○西生寺
 以上と上司である代官を入れて五つにわけて着任披露をしている。
 
一 閏正月八日八ツ過(午後二時) 役人御目見迠 弐拾八人之処弐拾人 断客八名 通い盆
一 御代官様江通い盆壱組わらびの粉
一 小林氏江□(通いか)盆壱組わらひのこ七 八合
一 市岡長右衛門(本陣) 岩井助七江角通ひ盆壱組づつ 外役人中并大組御目見迠扇子壱対づつ
一 西生寺江別段扇子壱対
一 上地御番所 同断
一 小林十ヶ村江酒振舞申候
 
 中津川宿役人の大部分には扇子、管内の一〇か村の村役人には酒振舞いということで、着任あいさつをしている。ここで管内一〇か村のあげ方に注意を要する。特に千旦林村を三つにわけて、千旦林、中新井、三百石方としている。三百石とは山村八郎左衛門領のことでありこれも一緒に管理していたことがわかる。又代官の下に下役として二人いたこともわかる。