隣保組織

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江戸時代の農、工、商は隣保組織により行政の末端に組込まれた。五人組の祖型は古代の五保(相互検察、共同担保 互助共済)にもみられるが、近世の五人組は慶長二年(一五九七)三月 豊臣秀吉が侍五人組、下人一〇人組を組織したのがはじまりといわれる。
 庶民の組織として体系化(庄屋-組頭-五人組頭-五人組員)されたのは、江戸時代幕府成立後 ①キリシタン禁制の取締り、②浪人取締りなどの目的で強制的に施行、制度化された。
 村むらでは総ての百姓を五戸一組を原則として組織し、その長を五人組頭と呼んだ。