一日に何筆を検地しているかを、あきらかにしようと、月日とその日の検地筆数をまとめたのがⅡ-7表である。
Ⅱ-7 貞享検地 中津川村田分検地月日と筆数(検水帳より)
もっとも多い日が二月二三日の一二二筆、次いで翌二四日の一〇二筆で、この日は共に中村の島田方面を縄打ちした日であり、地位は「沼下田」が多い。反対にもっとも少ない日は、二月二六日で、一筆のみである。
検水帳には
二月廿六日 同所(中村) 法道寺 小市 一下田壱畝拾八歩 分米壱斗六升 |
となっている。総筆数は一九二九筆であるから、これを稼動日数の四四日で割ってみると、一日平均は約四四筆となる。一日に四〇以上の田を調査するのは相当な仕事量であろう。
なおⅡ-7表に示すように、田の総反別は九二町九反四畝九歩、筆数は一九二九筆であるから、一筆平均反別は約四畝二四歩となる。