検地日数

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この検水帳によると、中津川村のうち、町、在郷(川上を除く)の検地は、貞享元年正月二四日にはじまり、同年三月一四日に終了しており、およそ五〇日を要している。この間に検地を実施しなかった日が六日間である。
 一日に何筆を検地しているかを、あきらかにしようと、月日とその日の検地筆数をまとめたのがⅡ-7表である。

Ⅱ-7 貞享検地 中津川村田分検地月日と筆数(検水帳より)

 もっとも多い日が二月二三日の一二二筆、次いで翌二四日の一〇二筆で、この日は共に中村の島田方面を縄打ちした日であり、地位は「沼下田」が多い。反対にもっとも少ない日は、二月二六日で、一筆のみである。
 検水帳には
  二月廿六日   同所(中村)  
 
  法道寺       小市
  一下田壱畝拾八歩
    分米壱斗六升

 となっている。総筆数は一九二九筆であるから、これを稼動日数の四四日で割ってみると、一日平均は約四四筆となる。一日に四〇以上の田を調査するのは相当な仕事量であろう。
 なおⅡ-7表に示すように、田の総反別は九二町九反四畝九歩、筆数は一九二九筆であるから、一筆平均反別は約四畝二四歩となる。