元禄一五年、享保二年、享保一〇年、享保二〇年、延享三年の五年分である。四〇〇人程の小山村の人口を実数で示したものであるので、五つの表を通して、一つの傾向を読みとることは困難であるが、元禄一五年、男性一〇~一四歳は三三名、享保二年では、男性二五~二九歳が三〇名、享保一〇年に男性三五~三九歳が二七名、享保二〇年に男性四五~四九歳が二〇名、延享三年に男性五五~五九歳が一九名とみてくると、当然ながら人口構成の多い年齢帯の特色はつづいていることがわかる。
Ⅲ-3 元禄15年の人口構成(1702年)
Ⅲ-4 享保2年湯舟沢村人口構成(1717年)
Ⅲ-5 享保10年湯舟沢村人口構成(1725年)
Ⅲ-6 享保20年湯舟沢村人口構成(1735年)
Ⅲ-7 延享3年の人口構成(1746年)
Ⅲ-8表の死亡年齢表では、老齢による死亡とみられる。六〇歳以上を別にすれば、
① 乳幼児の死亡が多い。
② 男性について、四〇歳代の死亡が多い。
③ 女性は三〇歳代の死亡が多い。
などを、あげることもできよう。この死亡年齢を考えて人口構成表を時代順に追っていくと、出生数の影響の強いことが実にはっきりする。
Ⅲ-8表 湯舟沢村の死亡年令(享保2~21年)