結婚の年齢

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Ⅲ-9表は湯舟沢宗門帳に記載されている「太郎助女房二十八歳 木曽の内須原村孫助娘去年よび申候」などの増人帳の記事をもとに作製した結婚についての男女別、年齢別の表である。享保二年から享保二一年までで、男性四九名、女性五九名について、まとめたものである。この表からわかることをあげると、
○もっとも若い結婚年齢は、男性一六歳、女性一四歳となっている。
○もっとも高齢の結婚(初婚)は男性五七歳、女性三六歳となっている。
○男性のもっとも多い結婚年齢は三〇~三四歳で三九%をしめている。
○女性のもっとも多い結婚年齢は二〇~二四歳であるが、一〇代での結婚は、この表の限りでは、そう多くない。
○男性四〇代以上の結婚は再婚者が多い。
 なおⅢ-9表には出ていないが、もっとも若いカップルは、男性一六歳、女性二一歳であり、もっとも晩婚の五七歳の男性の相手は二二歳の女性である。
 Ⅲ-10表は有配偶率を享保二年の宗門帳から作製したものである。二〇代をみると、男性五五名中一二名が配偶者ありで二一・八%、女性は三六名中一九名で五二・七%となっており、三〇代になると、男性六七・七%、女性は七〇・九%となっている。男性の結婚についてみると、三〇代で過半数となり、ピークとなっている。その後四〇代、五〇代になっても、これより高くなることはない。

Ⅲ-9表 享保2~21年結婚年令(湯舟沢村宗門改帳)