① 下男、下女の人員は、延宝四年には二一名、天和三年(一六八三)一四名、それ以後享保二一年まで一五名~九名を上下している。
② 延宝四年、庄屋家には五血縁系と四名の下男、下女がいた。四名は男(伝七)二四歳で馬籠村。女(つる)二一歳中津川村より、女(きく)二一歳、千旦林村、女(いと)一二歳、岩村領飯沼村枝村大野村より来ている。五血縁系は、夫婦と子どもが三家族、夫婦だけ(夫五四歳、妻四二歳)が一家族、子どもだけ(一一歳、七歳、四歳)が一家族である。
③ 天和三年(一六八三)に二血縁家族、元禄元年(一六八八)に一家族、元禄一二年(一六九九)に更に一家族が、下男、下女の名簿から消えている。そのかわり、次つぎと新しい下男が入り、それぞれ女房をもち、子供が生まれている。
④ 延宝四年に、子どもだけであった兄弟三名の家族は、死亡まで、いわゆる譜代下男、下女としてつづいている。
⑤ 下女は嫁にいかず「家内生れ」と肩書きされた子どもをもつものがいる。
⑥ 延宝四年、庄屋家の下男、下女を宗門帳からあげると、次のようである。
六蔵 | 五四歳 | 孫太郎 | 一一歳 | 長八 | 五三歳 | 上松村生れ | ||
女房 | 四二歳 | (千旦林生れ) | はる | 七歳 | 家内生れ | 女房 | 五三歳 | |
つた | 四歳 | 家内生れ | 甚九郎 | 二一歳 | ||||
長吉 | 二六歳 | 金蔵 | 四六歳 | 当村生れ | 長九郎 | 二四歳 | ||
女房 | 二二歳 | なつ | 三三歳 | るす | 六歳 | |||
あき | 三歳 | 甥牛坊 | 四歳 | |||||
まつ | 八歳 |