目次
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第五編 近世(一) -関ヶ原戦から明治維新まで-
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第四章 村の生活
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第八節 人の一生
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一 人の一生
葬儀
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忌中見舞には粥餅[おはぎ]、そうめん、線香が寄せられた。葬儀は五人組が準備し、とり仕切った。また、米一升、野菜を持ち寄ることになっていた。葬儀の服装は分限に応じて裃、袴、羽織を着用し、婦人は白帷子の「かつぎ」をかむった。葬列は現在とかわりなく、死骸を桶に入れ約二・五mの穴を掘り埋めた。
初七日の他、法事は一周忌、三年、七年、一三年、一七年と三、七を次第にして三三年が終ると、あとは五〇年、百年と五〇年ごとの遠忌となる。