二条御番の通行

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大坂定番、加番と同じように二条城の警備にあたる二条御番があった。通行のようす、休泊の本陣での対応は、前述した大坂定番、加番に対するのと大差がないので、ここでは享保年間における二条御番の通行の状況を年次別にまとめてみることにする。

 

 この表をみてわかることは、二条御番として上るとき中山道の通行では享保年間の短い期間だけであるが、ほとんど同じ日、四月六日・一一日に中津川宿を通っていることがわかる(享保三年は閏月の年である)。さらに享保一〇年と二〇年は交代者の通行の状況もわかり興味深い。なお宿本陣での役人通行のこの頃の旅籠銭をも知ることができる。