[城への道-苗木道]

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 中山道駒場村こでの木坂から木曽川を越して苗木城に至る道で、苗木道・上地道・殿様道などと呼ばれた。こでの木坂に建つ双頭一身道祖神(文化一三年)の左肩に「是ゟ苗木道」とある。

Ⅵ-149 苗木道道祖神

 道はこでの木坂の坂の頭のところで中山道から分かれて段丘上の端に沿って北へ向かい、途中で段丘崖を下りて青木稲荷の東を通り、津島神社の森を南から東へ回って北へ抜け、今は畔道となっている所を北東へ延びる。更に段丘崖を降りて後田川へ出る。川を越して苗木坂(なぎ坂)とよばれる西ヶ丘の坂を元関電社宅へ向って登り、元競馬場を横切って、すな坂を下り、上地渡しへ出る。しだらの森という平坦地があり、ここに尾張御用の川狩番所小屋があった。苗木領上地へ上ると城山のじょうろくの坂を登り、坂の上で西へ行くと坂の門に至る。
 中山道筋道之記によれば
苗木道 中津川宿東町端ゟ往還登り右の方ゟ苗木城下迠道法一里木曽川渡船有
飛驒道 右同断飛州高山江廿五里
とあるが、この苗木道は飛驒街道を指すものである。

Ⅵ-150 苗木道路図