有名歌人の中津川来遊

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天保末から有名な歌人の中津川来遊が多くなり、弘化年間はその頂点に達する。香川景樹(かげき)を宗とする桂園派では高橋正賢(まさかた)、大島直章(なおあき)、中沢重樹(しげき)らがある。国学系の歌人では笹垣清風(きよかぜ)が弘化二、三、四年に、安藤野雁(のかり)が嘉永三年(一八五〇)頃来遊し、岩崎長世は嘉永五年以降文久年間まで頻繁に来遊して多大の感化を与えた。