目次
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第五編 近世(二) -関ヶ原戦から明治維新まで-
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第七章 文芸・教育
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第一節 文芸
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二 俳諧
幕末の苗木俳壇
1546 ~ 1546 / 1729ページ
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幕末から明治維新にかけて多くの門人を持ち、苗木地区の宗匠として活躍した人に松樹園琴棧(きんさん)がある。琴棧は苗木遠山家の臣千早正右衛門正理(まさあや)といい、江戸で琴和坊に師事し、帰国の都度近在の人々を指導した。明治二三年(一八九〇)七七歳で没し、二七年に句集「琴棧集」が刊行された(千早六雄氏蔵)。また、永壽寺内に碑があり、辞世句<さめし眼をふたたび閉ぢて露の音 琴棧>と彫られている。
Ⅶ-37 琴棧句碑(永寿寺)
さめし眼をふたたび閉ぢて露の音 琴棧>