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学科のうち習字は師匠の肉筆を手本とし、主として平仮名、数字、十干十二支、名頭、組名、名前などを習い、進んでからは領内村尽、日本国尽、商売往来、百姓往来、五言絶句、七言絶句、送り状、請取証文、世話千字文などを習った。
 読み本としては庭訓往来、小学、四書、五経、童子教などが一般的で、このほか寺子教訓書、実語教、千人一首などもあった。読み・書き・算のうち、はじめは書く方に重点がおかれ、読み方は素読のみであった。算術は寺子屋で教授することは少なく、あっても、もっとも簡単な八算見一相場割だけであった。