目次
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第五編 近世(二) -関ヶ原戦から明治維新まで-
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第八章 寺社
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第二節 寺院
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一 中世の廃寺
遍通寺(遍照寺) (駒場)
1608 ~ 1608 / 1729ページ
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旧中山道沿いの磯貝氏宅裏あたりが遍通寺跡とされ、現在は薬師如来像が安置されている。この周辺からは白瓷系陶器(山茶碗)の破片が採集され、五輪塔の空・風輪や宝篋印塔の半製品がある。これは水田の暗渠工事をしているとき出土したと言う。この辺りは久々利方(千村平右衛門)の郷蔵があり、榎の大木があったと伝えられている。この遍通寺は慶応年中に廃寺になったとする説もあるが、駒場村の火災注進状(宝暦七年)の被害絵図や提出文書などにその記録はない。