遍通寺(遍照寺) (駒場)

1608 ~ 1608 / 1729ページ
 旧中山道沿いの磯貝氏宅裏あたりが遍通寺跡とされ、現在は薬師如来像が安置されている。この周辺からは白瓷系陶器(山茶碗)の破片が採集され、五輪塔の空・風輪や宝篋印塔の半製品がある。これは水田の暗渠工事をしているとき出土したと言う。この辺りは久々利方(千村平右衛門)の郷蔵があり、榎の大木があったと伝えられている。この遍通寺は慶応年中に廃寺になったとする説もあるが、駒場村の火災注進状(宝暦七年)の被害絵図や提出文書などにその記録はない。