後記

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 苗木城跡が国指定の史跡になり、中山道をはじめ古い道に対する国民的関心も高まり、風流おどりが復元されるというように、江戸時代についての関心と歴史的な所産を保存する努力が、一層行われるようになりました。
 こうした時に「中津川市史 中巻Ⅰ・Ⅱ」を発刊することになりました。中津川市史 上巻発刊は、昭和四三年ですから、通史編として二〇年ぶりの刊行というようになりました。
 中津川市史 中巻はまだ出来あがらないか、という市民各位の声を聞くたびに、心のなかで申し訳ありません。もう少し待って下さい。と言い続けてきた二〇年間でありました。
 特に昭和五四年 中巻別編(史料編)を刊行後は、委員の受持分担をはっきりさせ、公務多忙の皆さんではありましたが、文化のレベルの高い中津川市にふさわしい市史づくりに、それぞれつとめてきました。その主な点は、
 (一) 先人が遺した地域資料をできるだけ生かす。
 (二) 歴史の流れは考えなければならないが、それと結びつく具体的事項を重視する。
 (三) 中津川市の地理的位置からして、木曽を主にした信州との関係を常に考える。
などでした。
 こうした観点から編集会議で検討した構想に基づいて、何か特色ある市史にしたいと思って、執筆を進めてまいりました。しかし、執筆者各自の原稿の独自性を尊重したため、全体として統一に欠ける点もありますが、ご容赦願います。
 発刊にあたり、ご指導、ご援助をいただきました、次の方々に心より厚く御礼申上げます。
 赤井達郎氏(奈良市)、安藤四郎氏、安藤利道氏(恵那市)、安藤伸夫氏、井口康介氏、市岡正兄氏(東京都)、市岡楯子氏、今井久喜氏、岩田顕一氏、植松林平氏、遠藤宏氏、大久保喜美平氏、岡本伯氏、尾沢久氏、可知漸氏(小田原市)、可知尚子氏(旧姓・横浜市)、霞上正道氏、勝野正男氏、加藤健氏、加藤大和氏、兼清正徳氏(香川県)、木曽明氏(可児市)、楠正臣氏、樹神弘氏(岩村町)、小林亮平氏、後藤時男氏(岐阜市)、坂巻ひさえ氏、坂巻鐐二氏、篠原亨氏、島崎建夫氏、島田千尋氏、高木伸一氏、高木英毅氏、鷹見紀義氏、鷹見啓子氏(恵那市)、鷹見隆夫氏、田口豊介氏、千早六雄氏、塚田克巳氏、天猷寺(瑞浪市)、遠山賀寿子氏、中川克介氏、中島皓壹氏(瑞浪市)、西尾賢太朗氏、間讓嗣氏、林千洋氏、藤井正彦氏、古橋哲也氏、法界寺(福岡町)、保母寿資氏、本多敬穂氏、本田昇氏、水垣清氏、宮地満男氏、村沢武夫氏(飯田市)、森寛子氏、安江赳夫氏(恵那市)、安田忠亮氏、山中義祐氏、吉田聡氏、吉村幹造氏(五十音順)
 故人になられましたが、生駒勘七氏、梅村長雄氏、勝豊氏、熊崎織三郎氏、菅井啓一氏、鈴木初太郎氏、新田瑞気氏、間孔太郎氏、山口久男氏、吉村勲氏には、格別ご協力をいただきました。謹んで発刊をご報告申上げます。
 また、徳川林政史研究所、蓬左文庫、立教大学附属図書館、天理大学附属図書館、名古屋市鶴舞中央図書館、岐阜県歴史資料館、逓信総合博物館、木曽教育会、近接各市町村教育委員会、福島県桑折町教育委員会、市内各寺院 等で、特にご教示・資料の提供をしていただきました。
 本巻の編さんにあたっては、左記の方々が、分担執筆されました。
             幸脇 孫作   前田 克巳   小板 清治   吉田 三郎
             中田 良三   西尾 嘉夫   山田 道助   渡辺 祐治
 また、発刊に至るまでの、前市史編さん事務局の曽我克巳氏、多村定介氏のなみならぬ労苦に感謝すると共にご尽力いただきました多くの方々の、ご苦労、ご協力に対し、心からお礼を申しあげる次第であります。
     昭和六三年三月
                               中津川市教育委員会 教育長  勝 仲男