苗木藩一二代

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  ―友政―秀友―友貞―友春―友由―友将―友央―友明―友清―友随―(友福)―友寿―友禄
 家康の配下に入り徳川幕府成立に功をなした点から考える時、苗木遠山氏は徳川幕府の外様大名・譜代大名という視点からその所属を考えると、秀吉によって領土を安堵されたこともないし、秀吉によって封ぜられたという事もないことから秀吉恩顧の大名でないといえそうである。従って外様大名でないことは確かである。同時に家康の三河以来の直臣を譜代大名とすれば、譜代には該当しない。強いてその区分を行うとすれば、譜代に準ずる立場にあるといえるのである。ここに苗木藩立藩の特質があると共に、近世を通じて転封をみなかった理由の一つがあるとも考えられるのである[苗木藩政史研究]。以下、「岐阜県史」等によって歴代藩主の概略を述べてみよう。