込米

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口米のほかにも込米が増徴された。苗木藩の一俵は三斗俵であったが、年貢米を納めるとき一割の込米を加え、正味三斗一升五合を俵装して三斗俵とした。この補充米を込米という。当時斗升検査のとき、最後の一升は溢れるほど山盛りとする定めで込米を納めさせ、結局それだけ農民の負担増となった。またこれは租米に限らず、地主が小作米を納める場合でも余分の小作米を込米として小作人に納入させることがおこなわれた。