通貨と藩札

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江戸時代の通貨には金・銀・銭の三種があった。幕府は、慶長六年(一六〇一)金貨として大判・小判・一分判、銀貨は丁銀・小玉銀を鋳造し、同一一年慶長通宝[銅銭]を造ったが、寛永一三年(一六三六)に寛永通宝の補助貨幣を新しく鋳造して、流通貨幣の統一を完成することにより、幕府権力の強大な支えとなった通貨鋳造権を確立するに至った。