初代 徳川慶直(よしなお)  幼名五郎太 初名義知 義利

411 ~ 411 / 667ページ
 慶長五年一一月二八日徳川家康の第九子として大坂城西の丸に生まれる。慶長八年四歳にて甲斐国二五万石に封ぜられる。同一二年閏四月二六日尾張国に封を移し清洲城を賜わる。
 同一五年正月家康西国の諸大名に命じ名古屋城の築城工事を起す。同一九年一〇月大坂冬の陣に従軍する。元和元年大坂夏の陣に従軍する。同年八月一一日木曽を加増され、翌一二日美濃裏木曽三ヵ村・木曽川沿いの村六三ヵ村高三万余石加増される。
 寛永三年八月一九日権大納言に任ぜられ、従二位に叙せられる。正保二年藩財政整理を行い四ツ概しを断行する。慶安三年五月七日江戸麹町藩邸に没す。享年五一歳。贈り名源敬公。春日井郡定光寺に葬る。