一一代 徳川齋温(なりはる)  幼名直七郎

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 文政二年五月二九日将軍家齋の第一九子として江戸城中に生まれる。文政五年六月一三日齋朝の養子となる。同一〇年八月一五日封を継ぐ。天保八年八月一五日従二位に叙せられ権大納言に任ぜられる。
 天保九年三月一〇日江戸城西の丸焼失により復興献金九万二九二五両の割当を命ぜられたが、藩財政窮乏のためこれに代えて用材を献納す。
 同一〇年三月二〇日没す。同四月二七日遺骸馬籠宿通過。享年二一歳。法号良茶院殿。贈名源僖公。墓所建中寺。