御触書

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江戸幕府の成文法のことで「御触書」という。幕府の法令・規則は老中が将軍の裁可を受けて三奉行(勘定奉行・寺社奉行・町奉行)その他各方面に配布した。尾張藩から村々に回付された触書の冒頭に「水野越前守殿より御城付之被相渡候書付之写」などと記されており、渡された先がわかる。村で一般に御触書といっているもののなかには、掟書・定書、また藩の「御達書」などの法度・規制文書や単なる回状に類するものまである。
 触書のうち、一般に周知徹底を要する重要なものは制札といった。これらは高札や壁書として掲示された。掟書・定書や藩の法度書は村民に遵守することを誓約させ、署名・連判させた請書が数多くみられる。