御触留帳

434 ~ 435 / 667ページ
藩の各奉行所から村に回付されてくる法令や規制書はさまざまであるが、庄屋はこれらの文書を写し取り年毎に一括して綴り込み、「萬留書帳」などと表紙を付して保管した。しかしこの帳は江戸時代既に反古紙として襖や屛風などの下張りとなり、現存するものは少ない。山口村外垣庄屋の「萬留書帳」は、寛延三年(一七五〇)から文久二年(一八六二)に至る間のうち、六七年分が左記の場所に保管されている。名古屋市中央図書館に写本が三三冊分、またこの写本が木曽教育会にある。三四冊が原本のまま東京都徳川林政史研究所に蔵されている。これは外垣庄屋文書の現存する唯一のものでもある。

宝暦11年外垣庄屋諸事留書帳表紙