目次
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第四章 近世
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第八節 交通と輸送
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六 水戸浪士の通行
〔水戸浪士の通行〕
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水戸浪士の馬籠宿通行は数ある中山道通行史のなかでも特異な事件の一つであった。浪士一行が伊那から馬籠、そして東濃へとこの道を選択したのにはそれなりの理由があった。幕末動乱の中でこれら浪士のとった行動の思想的背景とその底流にある平田国学、更にはこれを支えた民間の同門の志の動向に焦点をあてながら浪士一行の行動を追跡した。