◎国の追加指定に関する調査

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 那須疏水の旧取水施設は、平成18年(2006)7月に国の重要文化財に指定された(7月5日告示)。
 しかし、明治18年当時の姿が唯一残されていると推定された第一次取入口(東水門)奥のトンネル(石崎隧道・東隧道)と、明治38年(1905)建設の接続トンネル(西隧道)の奥の方は、水没していて調査ができず、保留となっていた。
 大がかりな水中調査を必要とするため、那須塩原市教育委員会では専門業者に委託し、平成25・26年度には事前調査を3回実施、26・27年度に下記のように本格的な調査を実施した。
 ・平成26.12.17 第1回水中調査
 ・平成27.1.21 レーザー調査
 ・平成27.3.8~3.9第2回水中調査
 ・平成27.4.6 第3回水中調査(補充)
 こうして東隧道・西隧道内の全容が解明され、平成28年(2016)10月21日に国の重要文化財として追加指定が答申され、翌29年2月23日に告示された。
 なお、これに併せて「那須原疏水線実測全図」ほかの図面が国の重要文化財二指定された。
[『重要文化財那須疏水旧取水施設第二次取水口隧道測量調査報告書』ほか]

国の追加指定に関する調査
国の追加指定に関する調査 〔平成27.1〕
国の追加指定に関する調査
国の追加指定に関する調査 〔平成27.1〕
第二次取入口あたりの那珂川
第二次取入口あたりの那珂川 〔平成18.9〕
西水門
西水門 〔平成18.10〕