那須野ヶ原総合開発により、那須疏水の取入口は新設されることになった。その場所は、従来の取入口の数十m下流部で、西岩崎頭首工と呼ばれた。
工事は昭和49年(1974)9月に始められ、同51年(1976)4月24日に通水式が行なわれた。近代的施設で、あわせて131mの隧道(暗渠水路)が新設された。工費は5億2052万円余。
[『那須疏水百年史』]
那須疏水としては4番目の取入口で、便宜上「第四次取入口」と呼ばれる。
着工して間もない西岩崎頭首工建設関連工事 〔昭和49〕
工事中の西岩崎頭首工建設関連工事 〔昭和50.1〕
この取入口から千本松(那須塩原市)までの幹線水路は、「本幹水路」と呼ばれる(約16.3km)。
なお、那須野ヶ原総合開発では、新たに北西部に板室ダムから取水する「上段幹線」を開き(暗渠水路)、那須疏水は「下段幹線]と位置づけられた。
工事中の西岩崎頭首工建設関連工事 〔昭和50.4〕
西岩崎頭首工建設工事にあたり閉鎖された第一次・第三次取入口 〔昭和50.1〕
工事中の西岩崎頭首工 〔昭和50.1〕
工事中の西岩崎頭首工 〔昭和50.4〕
工事中の西岩崎頭首工 〔昭和51.1〕
完成(通水)した西岩崎頭首工 ※通水式典翌日 〔昭和51.4.25〕
完成して間もない西岩崎頭首工(第四次取入口、左)と第一・第三次取入口 〔昭和51.8〕
西岩崎頭首工(第四次取入口)※昭和51年(1976)~現在 〔平成18.4〕
・取入口は、中央右の帯状の赤い部分
・右上の建物は、西岩崎頭首工の管理棟
同上(ゲートと管理橋) 〔平成18.4〕
同上 〔平成5.8〕