(8)箕輪の本幹水路 ※那須塩原市箕輪

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昭和46(1971)の疏水橋
改修工事が始まった本幹水路 〔昭和46〕
昭和48(1973)の疏水橋
改修工事後の本幹水路 〔昭和60〕

 箕輪は、江戸時代以前に開けた集落(いわゆる「旧村」)である。
 那須疏水本幹水路のほぼ中間に位置し、近くに熊川、少し南方に蛇尾川が流れる。那須疏水は、この二つの川を「伏越(ふせこし)」と呼ばれるトンネルで横切ったが、その工事は非常に大変なものであった。
 そこで箕輪には、土木局の出張所が設けられた。
 「伏越」工事は、大分県・山口県から招いた石工集団(約30人)があたったが、その人たちは箕輪の農家に宿泊していた。
 また伏越工事には、多数の囚人が使われた。その総計は、4,943人で、一日あたりでは最多で134人であった。この囚人も、箕輪の農家の納屋などに分宿していた。
 もっとも石の切り出しは板室温泉近辺で行なわれ、近くの百村の農家にも囚人が分宿していた。

[『那須疏水百年史』]

 ※囚人が多い時には、箕輪・百村以外の集落にも分宿していた可能性がある。

東那須野上水道の取水口付近の本幹水路
東那須野上水道の取水口付近の本幹水路 〔昭和60〕

※鹿野崎(かのさき)用水路は、那須野ヶ原総合開発で新しく開かれた水路。ほとんどすべてが暗渠水路。

鹿野崎用水路の取水口付近の本幹水路
鹿野崎用水路の取水口付近の本幹水路 〔平成29.5〕
熊川サイホンに向けて深く掘られた本幹水路
熊川サイホンに向けて深く掘られた本幹水路 〔平成17.5〕
熊川サイホン入口
熊川サイホン入口 〔昭和60〕
熊川サイホン出口
熊川サイホン出口 〔平成8.5〕
熊川サイホン出口下流部の本幹水路
熊川サイホン出口下流部の本幹水路 〔平成8.5〕
高林街道・巻川用水横断地点の本幹水路
高林街道・巻川用水横断地点の本幹水路 〔平成8.7〕
改修工事が始まった高林街道上流部の本幹水路
改修工事が始まった高林街道上流部の本幹水路 〔昭和47.11〕
改修工事後の高林街道上流部の本幹水路
改修工事後の高林街道上流部の本幹水路 〔平成2.10〕
高林街道下流部の本幹水路
高林街道下流部の本幹水路 〔平成18.4〕