那須野ヶ原(那須扇状地)のほぼ中央部には、縦断するように蛇尾川が流れる。したがって那須野ヶ原を横断する那須疏水は、どこかで蛇尾川を渡らねばならない。
その横断は(横断箇所の川幅約200m)、河床の下にトンネルを造ってそこを通した。明治18年(1885)開削時のものは、「伏越(ふせこし)」と呼ばれた。
ところが昭和44年(1969)、那須野ヶ原総合開発事業により、新しくすぐ隣接地に水路が造られた。この水路は蛇尾川暗渠水路もしくは「蛇尾川サイホン」と呼ばれた。
蛇尾川サイホン入口(洞島)〔平成8.5〕
蛇尾川サイホンが河床の下を通る蛇尾川(右岸から左岸方向) ※蛇尾川は水無川(上横林)〔平成19.11〕
蛇尾川サイホン出口(上横林)〔平成6.5〕
蛇尾川サイホン出口すぐ下流部の本幹水路(上横林)〔平成6.6〕
蛇尾川サイホン出口における日本文教出版(教科書会社)の撮影 〔平成14.10〕
※モデルは青木小学校4年生