千本松の那須疏水本幹水路の末端近くに那須野ヶ原総合開発で新設された赤田調整池がある。
この調整池のわき(南側)に、那須疏水土地改良区の事務所と、那須野ヶ原総合開発水管理センターがある。
この2つの施設・事務所において、那須疏水を初めとする那須野ヶ原土地改良区連合に属する用水等の管理・運営が行なわれている。
那須疏水土地改良区事務所(左)と那須野ヶ原総合開発水管理センター 〔平成18.9〕
那須野ヶ原総合開発事業(国営那須野原開拓建設事業)は、那須野ヶ原の水を核とした総合開発で、深山ダム・板室ダム・戸田調整池・赤田調整池の新設、那須疏水ほか3用水の改修ならびに取入口の新設、上段幹線の新設等のほか、電源開発株式会社や栃木県とのタイアップによる発電、上水道・工業用水の供給などが行なわれた。期間は昭和42年(1967)から約27年にわたり、総事業費は約480億円。 [『那須野ヶ原』]
「那須野ヶ原総合開発之碑」〔平成18.9〕
那須野ヶ原総合開発に関する記念碑 〔平成18.9〕
那須野ヶ原総合開発事業に大きな役割を果たしたのは、地元選出衆議院議員の渡辺美智雄氏(故人、大蔵大臣・副総理等を歴任)である。
そのために、那須野ヶ原総合開発水管理センターの前には銅像がある。