目次
/
新屋敷の子供歳時記
初午
19 ~ 19 / 55ページ
立春を過ぎ、はじめての午の日は云うまでもなく初午です。「奉納正一位稲荷大明神、星川氏」と墨書きした五色の紙で作った幟や、おこわ(赤飯)を屋敷内の稲荷様や、新屋敷(あらやしき)共有の稲荷様に供えて、今年の豊作を祈るのです。中村には、原、寺原、籠原、精進、南、西原、城山、中内、北原、新屋敷の小字がありました。そのうち、中内、原、南、新屋敷の集落には、それぞれに一社づつ共有の稲荷様があり、なかでも一番大きいのは、新田の方にある田中稲荷です。