中村附近の農村言葉

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あつけひいた 日射病にかかった
あさづくり 朝食前の一仕事
あかるむ 果実が成熟する(トマトがあかるむ)
あぜっぽ 畑に並木の根が入りこまぬ様に掘った溝
あしいれ 婚礼に先立ち、嫁さんが夫となる人の家で一緒に住む(あしいれ婚)
あとざしき 結婚披露宴の後、又、次の客の爲に開く宴
あからさま 明らかに、はっきり
あけすけ 包みかすさない
あんべェわるい 具合悪い(ことに健康上のこと)
いいつぎ 口頭で用件を伝えてゆく
いきれる むれる
いきがあがる 蒸気が出て来ること(米を蒸す時に使う)
いごく 動く
いたびっこ 板片
いっけ 一家 一族 親類
いじつっつく 面白半分に意地悪してからかう。(兄弟ケンカなど、陽性の意地悪)
いめえましい いま/\しい。口惜しい
うなう 耕す
うでる 茹でる
うとい人 にぶい人
うろぬく まびく
うしろめえ さかさま、逆、
うちばか 個人墓地
うっちゃらかす 捨てゝ放って置く
うっちゃる 捨てる
えぶ いろりの煙の様にうすい煙
えぶい けむい
えごい 筍のアク出ししないで食べた様な味
え(い)がらっぽい 咽喉.口がガラ/\する感じ.
おはち お櫃
おてしょ お小皿(お手塩皿)
おじんめ お神馬(絵馬のこと)
おひねり 親類、知人が子供にあげる小使い(紙にひねって渡したので)
おひまち
おこさま
おき よく燃えて炭火の様になった木
おさんご 神佛に備える白米
お針する 裁縫する
お針っこ 裁縫を習っている娘
おひら 煮〆を盛る平たい碗
おすわり お供餅、鏡餅
おぶさる 背負われる
おとむらい 葬式
おつけ 味噌汁
おっつけ 後からすぐ、後程
おびしろはだか 帯をしめないで居ること
おひきづり だらしのない女
おへんなし 変り者、ひねくれ者
おもたっつらし 重たいのに、ご苦労なこと…
おたまげえろ おたまじゃくし
おかまさま がま蛙
おしんつく つく/\ぼうし(蟬)
おつもり 終り(宴会など)
おしていく 抗議しに行く(いぢめっ子の家に、おして行った…)
おっことす おとす
おいら 俺等、俺たち
おらが 俺の家
おっころぶ 転ぶ
おっぽりだす 放り出す
おっとばす 追いかけて行って追い拂う
おっぺす 押す
おっぺしこむ 押し込む
おっぴしょる 折る(そだをおっぴしょる)
おっかない 恐ろしい、こわい
けえど(かいど) 農作業する南側の庭(垣外?)
がめた 疲れた
かまう からかう
かつぐ 嘘を云って だます
からみ 何も持たない、身一つ
かせる かぶれる
からて 何も手土産持たない
かう 支える(つっかい棒をかう…)
かみのほう 上の方(余り開けていない所を云った)
かったるい だるい
かたづける 嫁にやる
かんじより こより
かかぐる うろつく(あちこちかかぐって、やっと見つけられた)
かざはな あられ(空からの)
かみすり かみそり
かて 主食の量を増す爲に入れる食糧
がんばこ 棺桶
かがめっちょ とかげ
かなぶん/\ こがね虫
かな/\ ひぐらし(蟬)
がちゃ/\ くつわ虫
かんます かき廻す
かううす 唐臼(籾すりに使う)
きぐすり屋 薬局
きびしょ 急須
きしゃご おはじき(きさご 貝であそんだことから…)
きびちっこ 木の切れ端
きばる 奮発する
きさくな人 気のおけない人
きたきりすずめ 今着ているもの以外、着替えを持たない
くね 垣根
くぼい 低い
くろ 田のふち
くげん 身体の具合悪くたいぎ
くちい 腹がくちい(満腹のこと)
くちあけ 最初の客
くちきき 紹介
くちよごし お口よごしですが…(粗末な食べ物ですが)
くるり棒 麦打ちに使う道具
くずはき 落葉掃き(雑木林で大量に掃き集めること)
くめんがいい 金わまりが良い
けんむし 毛虫
げんもねェ くだらない、無駄だ
けば
けえば(かいば) 牛馬の飼料
こば 角、ふち
こなす やりとげる
こぐる くぐる
こしや 葬儀屋
こぼす 欺く、ぐちを云う
こないだ この間
こいたご 肥樽
こいどけ 肥桶
こいまや 肥料小屋
ごたごた 紛争
ごぜのぼう ごぜ
ごうつくばり ひとでなし、總ての事に手に負えない
ごぞうさかける お世話様になる
さた 沙汰、知らせ
さす トマト等の余分な小枝
さぶい 寒い
さしっこ 火消しの半天(こぎん刺しの様な)
さくい人 社交的な人
さわぎやる 歓待する、頼りにする
さばける 閉鎖的でない、話がわかる
さくをきる 畑を耕し、畡
ざっと 簡單に、大略
さんざんぱら 思う存分、充分、長い間
ささらほうさら ささらほうさら使って!(無駄な使い方をして!)
しんや 分家、新家
しまぢ 温地の畑
じょう口 宅地への入り口
しきでえ(だい) とんぼ口(土間の入り口)の敷居
しょいた 油紙と草で作った雨具
しゃぼん 石けん
しゃっぽ 帽子
しんぞっこ 娘さん
したべろ
じゅうやく 毒だみ
しょうきする 仕置きする、こらしめる
しょっからい 塩辛い
しょっぱい 塩辛くすっぱい
しゃくる 水をしゃくる(汲む)
しょっぱな 最初
しんしょもちいい 家計のやり繰りが上手
しっちらかす ちらかす
じん/\ばしょり 尻ばしょり
じざいもち 餅つきの時、親類にくばんアンコロ餅
し(ひ)っぱり 遠い親類、遠い一族
し(ひ)っかかり 右に同じ、関係ある親族
し(ひ)とかたけ 一食分
し(ひ)やっこい 冷たい
し(ひ)まっかき 心にも無い暇つぶし
し(ひ)とっちょうば 一駅の間
し(ひ)とで 労働力
しゃくしろ
し(ひ)とっきり 一時(イットキ)
しっつぁぶく 引き裂く
すける 手伝う
すすはき 暮の大掃除
すいふろ 据風呂
すいふろっちょ うまおい(虫)
すっぽかす 約束を破る
ずる/\べったり 何となく そのまゝ(ずる/\べったり居座る)
せど 裏の庭
せえかち (さいかち)かぶと虫
せんざいもの 前栽に作るもの、つまり野菜
せえがきれた 息が切れた
せえのかみ 賽の神(歳の神)
せつねえ (せつない)悲しく、苦しく、やるせない。
そらごと 嘘言
ぞうさない わけない、たやすい
たてる すげる(下駄の緒をたてる)
わかす(風呂をたてる)
閉める(戸をたてる)
尊重する(親をたてる)
たんが 桶等のたが
だいじん 金持ち
たながりする 借家する
たけっぺら 竹のヘラ
沢庵部屋 沢庵漬を収納して置く小屋
たちぶるめえ(まい) 立居振舞、動作
ちゃうけ お三時
ちゃぞっぺえ お茶菓子
ちょうつば (手水場)便所のそばの手水場、つまり便所
ちょっくら ちょっと
ちょく/\ たびたび
ちゃらんぽらん いい加減
ぢべた 地面
つばき 唾液
つっかけもの 面倒悪いので後まわしにする
つましい 倹約
つっきりみち 近道
つんつるてん 裾がみじかい、
つけぎ 本當は附木の事だけれど、頂き物をして、器や、風呂敷を返す時に、一緒に入れて返すちょっとした品物。
てがない 人手が無い
でど 出身地
てまあし 仕事の順序、準備をする
てまがり 手間借り、お互に労働力を借り合うこと
てあし 餅つきの手返し
てぶら 土産を持たない、何も持たない
てまとり 日傭人夫
てんこもり 山盛一杯
てんでんこ 各自ばらばら
でっかした 出会った
てんがけ いきなり、最初から
とうきょう 旧東京市内のこと
とうぶつや 洋品店
とっつき 一番手前
とがめた 化膿した
とったかみたか 何(ナン)でもかんでも無分別に?
とっかかり 糸口
とっかりやっかり 次から次へと(とっかりやっかり交替する)
とおっぱしり 遠出する
とんが 鍬の一種、筍堀り等に使う小さい鍬
とこあげ 快気祝い
とうみ 籾の選別などに使う。
なまじっか 少しばかり(なまじっか出来ると…)
にっとう 日給
にのあしをふむ 決心しかねる、ためらう
ぬるまっこい ぬるい
ぬめっこい ぬる/\、つる/\していること
ねじくる ねじる
ねこげえろ かぶと虫の幼虫
ねえまごしらい 苗代作り
ねまあし 前もって話し合って置く、木の植え替え時、前もって根の手入れをすること
ねめる にらむ、狙う
ねんねっこ 人形
のげ 麦の穂のとげ
のす 伸し広げる(餅をのす)
はしゃぐ 乾燥する、浮かれて騒ぐ
はんぺた 半分にしたもう一方
ばくろう 牛馬の売買人
はた 第三者(はたの見る目も…)
はいつくばる 平身低頭する
はらさんざ 腹一ぱい
はな 最初
はねる 選別する
ばか 茗荷の子(親に似てないので)
はんどん 土𫞂日
はつうせ 婚礼の祝い歌
はじくれる はじける
はしっこい すばしこい、す早い
ひようとり 日雇人夫
ひよっこ ひよこ
ひゃくまんだら 色々な事を、何時迄も並べたて云いつづける
ふれ お触れ
ぶきっちょ 無器用
ぶしゅうぎ 葬式
ふるまい もてなし、ご馳走
へえめし 稗(ヒエ)飯
べっかっこ 変な形
へえや 裏部屋(納戸、寝室などに使う)
ペン/\ぐさ なずな
へんのんかんのん へ理屈
ほし びんや樽の栓
ぼろ 馬糞
ぼさ 笹・灌木などボサ/\茂っている所
ほきる 生成する、(植物が)繁茂する
ほきだす 吐き出す
ぼうち 棒打ち、麦打ち
ぼっこれる こわれる
まる/\ 束ねる(小松菜をまる/\…)
まみや まゆげ
まんま
まくらだんご 死者の枕元に供える六ヶの団子
まぐそっきのこ 何処にでもよく出る(出たがる)人(堆肥の上などに、何処にでもよく出るきのこのこと)
まんが 鍬の一種
汁の実、 箕
みずかし 果物(水菓子)
みいけ 細長い目ざる
みそべや 味噌を仕込んで置く部屋、場所
みちみち 歩きながら(みちみち話した)
むしずがはしる 寒けする程気持が悪い(むしずがはしる位 気味悪い男だ)
むいから 麦藁
むだあし 徒労
むしがかぶる 陣痛が起って来た
めじこく 可愛想で見て居られない(目地獄?)
めめず みみず
めんち めんこ
めえだま まゆ玉
めど 穴、見込み(針めど)
めっける 見つける
めぼし 眼病の一種
ものび 農休日、屋敷神の祭りの日等
もりっこ 子守りさん
もえっつぁし 燃え残りの薪
ものもらい 麦粒腫(眼病)
やしっぴ 焚火
やそ キリスト教
やま 森、林
やまし 詐欺まがいの事をして金もうけする人
やんめ やに目、急性結膜炎
やっかむ やきもちやく、うらやましく思う
風呂
ゆどの 風呂場(湯殿)
ゆんべ 昨夜
よりあい 会会、相談会
よこびんた 頬を打つ、(横の鬢(ビン)を叩くことから)
よめくら とり目、夜盲症
ようのめ 𩵋の目(皮膚の一部が硬くなる病気)
よっかかる 寄りかかる
よそう 盛る(飯をよそう)
よる 撰別する、より分ける
よじくれる よじれる
よそもの 移住者
ろくすっぽ 満足には
ろくでなし のらくらしている人
ろくでもねェ くだらない、役に立たない
わけえし 若い衆、若者
わざっと 気持だけ、形式だけ、簡單に
わるさ 悪戯
わっか