かつて練馬区貫井町1丁目に存在した湧水池。西側からは貫井川が流れ込んでおり、池からの流れは貫東川を経て石神井川に注いでいた。また、南側湧水源の泉については、「弘法大師が杖で掘り当てたもの」との伝説もあった。北側には先土器時代からの遺跡があり、特には奈良~平安期に大集落が形成されていたと考えられている(=貫井二丁目遺跡)。江戸期の絵図にも描かれていた池であるが、昭和10年代には大半が湿地となり、1958(昭和33)年に至って完全に埋め立てられた。なお、池付近は戦後、旧成増飛行場廃棄物やグラントハイツ(駐留米軍家族住宅)の「ゴミ捨て場」と化していた時期もあった。跡地中心部にはその後、レジャー施設「富士見台ファミリーランド」が設けられたが、短期間で閉園。現在、跡地は大半が宅地等となっている。