高精細画像を見る
御道中
ハいかゝ哉、東京
ハ追々時かふ
相応
ニ相成りまいらせ候、
君ます/\御機嫌よく御勤戴候御事
有難/\/\存上奉りまいらせ候、左様
ニ御座候へ
ハ、先達て仰越させられ候ろう
そく打こわし、改候所、大廿五本、小
五百五十挺御座候間、大
ハ不残内の小
弐百七十五挺充(ずつ)
ニ致置候間、此たん
申上置候、くれ/\も
君御機嫌よく、時かふの御障りも
あらせられす、御勇しく入せられ候哉、只々
夫のみ御あんし申上居候間、御委しく
御伺せ願上候、内も皆々ま事
ニ丈ふ
ニ御座候間、御あんしん願候、私も至て
丈ふ、此節
ハ其内
ニも心持よろしく、
当月へ入候て、別して丈ふ付候と
相見、いきおひ強相成り、ひどく
うごく、夜分なぞ
ハ打ふし居候程
ニうごく、
いわひ(※1)申候
ニハ、ま事
ニよい御腹と
申くれ候、御あんしん/\被下候、御帰り
ハ毎比(いつごろ)
ニ候哉、余り/\御おそく、御帰り
の夢計見居まいらせ候、ま事
ニ御留守番
計致居、心ほそく/\、いろ/\
ニ存直し、
御勤戴候御かけ様
ニ而らく/\暮候御事、
有難/\/\、御留守番
ヲ大切
ニ守り、
君の御丈ふ并
ニ御災難
ヲ御のがれの様、
夫のみいのり/\まいらせ候、くれ/\も御左右
御委しく御伺せ願上まいらせ候、めてたくかしく
なを/\めてたくかしく
四月十二日発ス
※1 いわひ(岩井)…つげに付き添う産婆