廿日出御書状廿三日着、有難/\拝見
申上候、 君ます/\御機嫌よく
入せられ候御事、有難/\存上奉り候、
左様ニ御座候へハ、此度ハ御間違なく
御帰り被遊候趣、廿日ニ御達し被為
有候由、早々仰戴候との御事、
夫ハ/\有難/\/\/\、大々々安心
いたしまいらせ候、御着御日合御治定
相成り候ハヽ仰戴候由、夫まてハ
是迄の通り上書ニ而出し候て
御宜由、何角/\御細やか様ニ
仰戴、ま事ニ/\有難/\/\、丁度
重三様御出、御酒上居候所へ御便り
着、丁度宜、重三様御出ニ而、私もま事ニ
歓、御残しの御馳走不残折詰ニ
いたし、もたせ上候御事ニ御座候、
昨日直ニ御受さし上たくの所、
御法事ニ而替り/\人様御出、手
引不申ゆへ、今日さし上候、何も
御帰りヲ御待申上候、万々年/\/\/\
めてたくかしく
別紙ニ申上候、御法事も御滞
なふ済せられ、今朝八時ニ参り、
只今帰り候間、御滞なふ済候
たん申上候、ま事ニ御りつば成
御法事、御膳場ハ見上るやう成
長サニ御座候、さそ/\/\御歓御出と
存上まいらせ候、旦那様御出張中ゆへ
御参詣被遊す候趣、よく/\申上
参り候御事ニ御座候、私足の
事ニ付、段々御細やか様ニ仰戴、
実ニ/\恐入/\/\、有難/\、ま事ニ
宜相成り候間、あるき候て参り
候へ共、何の障りもなく有難/\/\
御礼申上候、いろ/\申上候事
御座候へ共、御程なく御帰りと伺候
まま、御帰りのうへ御咄し申上候御事ニ
御座候、ま事ニ/\こだ(ママ)/\致し居
候間、今日ハ御法事済のたんのみ
申上候、
此程ハ
御手向御廻しニ相成り、慥ニ
御受取申上、有難御一所ニ御手向
いたし候御事ニ御座候、
御帰宅御日合御知れ遊候ハヽ、早々
仰戴たく候、ま事ニ御経長々、九時前より
十時五十分位迄かゝり候、十二時頃
帰り、直に出し候、
八月廿四日発ス
旦那様へ 申上 津け
人々御中
人々御中