27.明治7年8月25日

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 昨日取込居、十九日出、廿日出の御請も
 差上す、御めん/\被下候、両日一所
 いたし拝見申上候、ます/\御機嫌よく
 入せられ候よし、いか程も/\有難御事に
 御座候、扨十九日、廿日両日大番(雷の誤記か)との
 御書状番(雷)火等ニ而火のて御見遊候
 との御事、 君御きらい様の御事
 ゆへ、ま事御あんし申上、前を以
 御腹合等御宜からすと、ま事/\
 御あんし申上候所、さのみ御さわりも
 あらせられす候との御事、夫/\
 ま事/\有難/\/\、祈々居候
 御りやくと有難御事御座候、時かふも
 九十四度より五度位上のよし、夫
 東京も 御同様御座候、しかし
 所寄候て、九十八度位の所も御座候
 よし御座候、また今朝なそま事
 御さむく、かんだんけいは六十五度
 相成り居候位御座候、
一右御請差出へくと存認中へ
 廿二日出着、拝見申上候、ます/\
 御機嫌よく入せられ候よし、ま事/\
 有難存上奉り候、当年夏まけの
 御様子も更不被為有候よし、ま事/\
 有難/\/\存上奉り候、扨うん
 どん粉御返事ニ而、いそと夫/\
 大わらい/\致、繰かへし拝見
 いたし候て大わらい/\、久しぶりニ而
 こんなわらつたと申参らせ候御事御座候、
 又御わらい被下候、私の事たん/\
 御細やか様仰戴、実を以/\/\
 有難/\/\、弥日増宜、今日なぞ
 時かふもあしく候へ共、ま事宜候間、
 是でほんとう全快と、有難/\
 御あんしん願候、是で御帰りの
 節、びつこ引候様成事あるまじくと
 存候位御座候、当年私位肥立
 のよいのないと申事御座候間、
 有難/\/\い事御座候、御あんしん
 被下候、今度きつと御帰りとの御事、
 ま事有難/\/\存上候、東京も
 廿一日ニハ雨なしニ而、大風木草よ程
 ねこぎの所も御座候、内の庭
 なぞも草ものよ程ねこぎ相成り候
 位御座候、とふぞ/\御しつかに
 いたし度存候、御請并御帰り
 御歓まて、早々申上候、
         めてたくかしく
 くれ/\も昨日よき都合に
 御法事御済有難、夫昨日
 余りてりもせす、くもりもせす
 薄日ニ而、昨夜中より今朝もふき
 ぶり御座候、呉々も有難この
 うへの御事と存上候、いろ/\
 申上候事沢山御座候へ共、御帰りの
 うえといたし、認残し候、峯さんへの
 御手紙慥御渡し申上候、
   八月廿五日発ス
 
旦那様へ 申上     つけ
    人々御中 御請
    八月廿六日