昨日取込居、十九日出、廿日出の御請も
差上す、御めん/\被下候、両日一所ニ着
いたし拝見申上候、ます/\御機嫌よく
入せられ候よし、いか程も/\有難御事に
御座候、扨十九日、廿日両日大番(雷の誤記か)との
御書状番(雷)火等ニ而火のて御見遊候
との御事、 君御きらい様の御事
ゆへ、ま事ニ御あんし申上、前を以
御腹合等御宜からすと、ま事ニ/\
御あんし申上候所、さのみ御さわりも
あらせられす候との御事、夫ハ/\
ま事ニ/\有難/\/\、祈々居候
御りやくと有難御事ニ御座候、時かふも
九十四度より五度位上のよし、夫ハ
東京も 御同様ニ御座候、しかし
所ニ寄候てハ、九十八度位の所も御座候
よしニ御座候、また今朝なそハま事ニ
御さむく、かんだんけいは六十五度ニ
相成り居候位ニ御座候、
一右御請差出へくと存認中へ
廿二日出着、拝見申上候、ます/\
御機嫌よく入せられ候よし、ま事ニ/\
有難存上奉り候、当年ハ夏まけの
御様子も更ニ不被為有候よし、ま事ニ/\
有難/\/\存上奉り候、扨うん
どん粉御返事ニ而、いそと夫ハ/\
大わらい/\致、繰かへし拝見
いたし候てハ大わらい/\、久しぶりニ而
こんなニわらつたと申参らせ候御事ニ御座候、
又御わらい被下候、私の事たん/\
御細やか様ニ仰戴、実を以/\/\
有難/\/\、弥日増ニ宜、今日なぞハ
時かふもあしく候へ共、ま事ニ宜候間、
是でハほんとうニ全快と、有難/\
御あんしん願候、是でハ御帰りの
節、びつこ引候様成事ハあるまじくと
存候位ニ御座候、当年ハ私位肥立
のよいのハないと申事ニ御座候間、
有難/\/\い事ニ御座候、御あんしん
被下候、今度ハきつと御帰りとの御事、
ま事ニ有難/\/\存上候、東京も
廿一日ニハ雨なしニ而、大風木草よ程
ねこぎの所も御座候、内の庭
なぞも草ものよ程ねこぎニ相成り候
位ニ御座候、とふぞ/\御しつかに
いたし度存候、御請并ニ御帰り
御歓まて、早々申上候、
めてたくかしく
くれ/\も昨日ハよき都合に
御法事御済有難、夫ニ昨日ハ
余りてりもせす、くもりもせす
薄日ニ而、昨夜中より今朝もふき
ぶりニ御座候、呉々も有難この
うへの御事と存上候、いろ/\
申上候事沢山御座候へ共、御帰りの
うえといたし、認残し候、峯さんへの
御手紙慥ニ御渡し申上候、
八月廿五日発ス
旦那様へ 申上 つけ
人々御中 御請
八月廿六日
人々御中 御請
八月廿六日