28.明治7年8月29日

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 廿七日出今廿九日着、直御請申上候、
 益御機嫌よくとの御事、有難/\
 存上奉り候、扨来月さし入
 御帰宅相成り候由仰戴、ま事/\
 有難/\/\/\御めてたく御待申上候、
 御荷物才領付ニ而御先へ御廻しのよし、
 宇都宮御出立、翌日御着のよし
 何も/\かしこまり/\御待申上候、
一鶴田氏御申候由、御門之儀は
 何も/\更/\替り候義無之、
 是迄の通りゆへ、毎方ニ而
 御差支更御座なく候間、此たん
 いそき申上候、小児着類の御事も
 かしこまり/\まいらせ候、私痛所義
 につき段々御懇さまに仰いたゝき、
 何共/\恐入/\/\まいらせ候、足の
 いたみも全く血のせいと申事、
 昨日また/\月役成り、其せいと
 見へ、今日足のいたみま事/\
 よろしく、ま事血と申物
 こわき物と存まいらせ候、もはや
 どこもかも常の通り相成り、
 腹なぞま事しつかり致まいらせ候、
 何申も食が出産翌日より今日迄
 とんと替りなくおいしくゆへ、
 何寄/\有難/\、夫ゆへさしたる
 事なくと存居まいらせ候、何も/\
 外の事近々御帰りゆへ、其うへ
 つもる御咄し申上候御事御座候、
 くれ/\も御門の義/\
 御差つかへ御座なく候、私も常の
 通り相成り候間、御あんしん/\
 願上まいらせ候、何も/\いそき早々
           めてたくかしく
 なを/\廿七日出廿九日十時着
 十一日(時か)御請差出し候、万々年/\/\/\
        めてたくかしく
 八月廿九日十一時出ス
 
     いそき御請
旦那様へ 申上     つけ
     人々御中