29.明治7年9月1日

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君ます/\御機嫌よく被為入候
御事、いか計/\御めて度有難かりまいらせ候、
左様御座候へ、御帰り御左右
伺、ま事/\有難/\/\、安しん
いたし候せいと見、私痛所もさつはりと
なをり、ま事/\有難かりまいらせ候、
若々行違の所そんし
御便り不申上候所、今日迄御左右も
御座なくゆへ、今朝御便り出し
うかゝひまいらせ候、御荷物御先へ
御廻し付而ハ、才領并持人等へ
遣し候金子等、君御手元にて
御仕払済居候事候や、又
着込のゆへ、内より出し候事候哉、
左候ヽいか程遣し候て宜や、并
才領と申電信局御小遣に
でも御座候や、才領も御頼の人
ゆへ、どふ言御人候哉、其辺の
所仰戴たく、取扱方も御座候間、承知
いたし度うかゝひまいらせ候、并
御着込の所、 君御役所の
方へ御出勤相成り候事候哉、
左候ヽ子御こまり共、いろ/\
気がもめ、御都合次第にて
千住まで峯さんニ而も賢次郎
ニ而も頼出し可申哉、又一先御召連
内の方へ御着込相成り候事
候哉、其辺の所委しく伺たく
存上まいらせ候、何も/\御めて度
御帰り御待申上まいらせ候、万々年もと
           めてたくかしく
       なを/\めてたくかしく
       九月一日八時比出ス
 
※宛名書なし