君ます/\御機嫌よく被為入候
御事、いか計/\御めて度有難かりまいらせ候、
左様ニ御座候へハ、御帰り御左右
伺、ま事ニ/\有難/\/\、安しん
いたし候せいと見、私痛所もさつはりと
なをり、ま事ニ/\有難かりまいらせ候、
若々行違の所ヲそんし
御便り不申上候所、今日迄御左右も
御座なくゆへ、今朝御便り出し
うかゝひまいらせ候、御荷物御先へ
御廻し付而ハ、才領并ニ持人等へ
遣し候金子等ハ、君御手元にて
御仕払済居候事ニ候や、又ハ
着込のゆへ、内より出し候事ニ候哉、
左候ハヽいか程遣し候て宜や、并ニ
才領と申ハ電信局御小遣に
でも御座候や、才領ニも御頼の人
ゆへ、どふ言御人ニ候哉、其辺の
所仰戴たく、取扱方も御座候間、承知
いたし度うかゝひまいらせ候、并ニ
御着込の所、 君ハ直ニ御役所の
方へ御出勤ニ相成り候事ニ候哉、
左候ハヽ子ニ御こまり共、いろ/\
気がもめ、御都合次第にて
千住まで峯さんニ而も賢次郎
ニ而も頼出し可申哉、又ハ一先御召連
内の方へ御着込ニ相成り候事ニ
候哉、其辺の所委しく伺たく
存上まいらせ候、何も/\御めて度
御帰りヲ御待申上まいらせ候、万々年もと
めてたくかしく
なを/\めてたくかしく
九月一日八時比出ス
※宛名書なし