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十六日出御便り着、有難/\/\拝見
申上まいらせ候、ます/\
君御機嫌よく御勤戴候御事
いか計/\御めてたく存上まいらせ候、
扨 君
ニも大阪御在勤
ニ而、朝
九時御出勤、三時御引取のよし
御ひま
ニ而御こまりのよし御ひ様/\、
しばらく御機嫌伺不申候とて
御あんし戴、ま事
ニ恐入/\、
小児
ハま事
ニ丈ふ
ニ候へ共、私春
早くより風引、せき出こまり両三日
ふせり、もはや宜、此程の書留
着ゆへ、宜なから一寸申上まいらせ候、
君
ニハ御ひま、私
ハま事
ニ/\いそ
かしく/\、 君
ニハ御留守、一々
御相たん伺候事も出来不申、
世間のぎり等も有之、ま事
ニ/\
せわしく、つい/\御機嫌伺不申、
御めん/\被下候、なを申上候、
一市川深切
ニ宜様取計ひ候よし、
出生御届ケ出しくれ候よし
此段申上候、
一当春人別御届ケ出し候様
かい状廻り、是又市川出くれ候、
一おんふ羽織御座なくこまり候
ニ付、
高砂染五反御座候間、一たん
つかい、右
ニ而こしらへ候、裏
ハ もめん一反かい候、此段申上候、
右申上候、延引なから申上候、
賢次郎へ仰戴候七夜祝、御留守
なから皆々御めて度/\/\と申、
とふも御馳走致さね
ハならぬ
やう相成り、五両三分かゝり、
ちと遣ひ過候事と御ゆるし
被下候、小児衣類も宜の
ハ御留守中
に
ハけして/\こしらへ不申
候へ共、ふたん着
ハ致方なく、入用
の物
ハ伺不申
ニこしらへまいらせ候、
一源三郎あわせ等なく、広嶋
つむぎ遺ひ候ても宜哉伺候、
君
ニも大阪御在勤御蒙り、
もし/\又一年も御詰遊し候
思召
ニ候
ハヽ、私小児つれ、此度
ハ 御在勤の御事ゆへ、御うごきも
なくゆへ蒸気
ニ而参候間、
もし/\左様
ニ候
ハヽ御早く仰
戴たく、源
ハけいこのじゃまゆへ
賢次郎へ頼預ケ、私小児さよ
三人
ニ而大阪へ参り、こんだ
ハ 小長持
ニ而も持参り、君御夜具
等も持参り候、夫
ニ御在勤
ニ而ハ 江戸
ニ而戴候月給ぎりと存候、
左候
ハヽ猶更御一所
ニ暮し候方
宜と存候、只今
ニ成御帰り
の御時分
ニ御在勤御蒙り
ニ而ハ、
春御帰り
ハ御出来兼と存上、
いろ/\気かもめ/\候事
ニ候、
一是
ハいまた表向
ニハなく、御内々
なから御咄し申上置候、住居候
御長や御手入も御物入
ニ付、御払
ニ 相成り候と申事、市川玉村へ
参り、柳沢さんへも右のたん
御咄し申と申候よし、御はつ殿より
咄し御座候へ共、市川年始
ニハ参り候へ共何等咄しなく
其内表向咄し御座候
ハヽ、此節
伺
ニ上候事なから一寸御下心
ニ 御咄し申上置候、何
ニ付ても御留守
計り
ニ而こまり/\候、
一直事少し充(ずつ)わらい、うくん/\と
申出し、いそかしいのもうか/\と
暮し、夜分
ハ何度となくおき、
ねむく/\、夫
ニま事
ニ丈ふの
せいか、乳のみ方あらく、私乳
のみ候うへ、此程申上候みるき
とか申牛乳一入物一分二朱、
右
ヲ四日位
ニ而のんてしまい、
初私乳しこり、出不申
ニ付、
何れ出て参り候事ゆへ
夫迄うばよりも是が宜と
医師并
ニ一とう申、のませ候へ
ハ、
只今
ニ成好候てやめられ
不申、一分二朱
ヲ四日五日め
ニて
ハちとこまり候へ共、致方
なくのませ置候、うばと存
のませ置候、此たんも申上置候、
一くれ/\も御帰り御出来兼
ニ候
ハヽ
三人
ニ而参り候間、きつと/\
仰戴たく候、只今迄と御違ひ、
御道中もなき事ゆへ、左候
ハヽ
参り候ても宜、きつと/\参り候、
何も/\いそき/\、万々年
めてたくかしく
なを/\めてたくかしく
旦那様へ申上 人々 つけ
一月廿一日出