目次
/
第一部 郷土のあゆみ
/
第二章 中世
/
第二節 鎌倉幕府の成立と郷土
/
一 頼朝挙兵と両総の武士
/
(1) 治承内乱の前夜
安房
156 ~ 156 / 1367ページ
当時、安房国内に割拠する武士団としては、「安房郡西部の安西氏、同郡金丸(かなまり)郷(館山市神余)の神余氏、朝夷(あさひな)郡丸(まる)御厨(丸山町)の丸氏、沼郷(館山市沼)の沼氏、長狭(ながさ)郡(鴨川市)の長狭氏等があげられる。このうち、長狭氏を除く武士団は平治以前、源義朝のもとに統一されており、一郡規模の所領を有して最も有力な長狭氏のみが、独立した立場を築いていた。平治の乱後、長狭氏はさらに勢力を伸ばし、平氏とも結んで強勢を誇っていた。(野口論文)といわれる。