目次
/
第一部 郷土のあゆみ
/
第二章 中世
/
第三節 中世山辺郡の村々
/
一 山辺・武射地方の荘園
(3) 山辺保
166 ~ 166 / 1367ページ
前引の『荘園志料』によれば、「山辺保、文明九年(一四七七)の文書に出でて、保内に田馬郷(たまごう)あり。相模報国寺領なり。今郡中に田間村存す。」と記されている。この田馬郷を中心とする山辺保は、元来、玉崎神社(東金市田間)付属の郷村であったものと推測される。
享徳二十六年の年号を有する九月十日付の『報国寺々領目録』に「上総国山辺保田馬郷、休畊庵領当乱来不知行」とあり、文明九年の『浄光明寺文書』は「上総国山辺保」とのみ記録している(『相州古文書』4)。