目次
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第一部 郷土のあゆみ
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第二章 中世
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第三節 中世山辺郡の村々
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三 山辺南郡の村々と領主
堀内郷
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茂原市に所在する藻原寺に伝蔵される『仏堂伽藍記』の貞和二年(一三四六)十月条に「一鰐口事、同三十日奉之鋳師両大工也、刑部郷内・度解郡内」とあって、その注記として「鐘ニ彫付候、刑部郡内針谷郷住人広科・広綱、土解郡内堀内郷住人法名沙弥」とある。これが土気郡の初見史料であるが、堀内郷は「村田川上流域の台地上に位置する千葉市板倉町堀内付近と推定」される。板倉の地は旧土気町の大字で、山辺郡と市原郡の境界に位置し、中世には板倉砦・向砦が築かれた。