目次
/
第一部 郷土のあゆみ
/
第三章 近世
/
第四節 近世農民の生活
/
一 領主の農村統制
(2) 村請制
349 ~ 349 / 1367ページ
兵農分離政策は、結果的には、武士は都市に集住し、農民は農村で生活することを強制したため、必然的に都市と農村の空間的分離をもたらした。この領主支配の弱点を克服するために、村請(むらうけ)制が導入された。大閤検地およびその後の幕藩検地施行過程での村切りにより近世村落の原型がつくられたとき、農民の年貢・諸役の完納を目的に、この村請制は成立した。