(3) 神道に対する幕府の態度

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 神道では、吉田神道(唯一神道)、山王一実神道、伊勢神道、垂加神道、復古神道などがあげられる。
 諸社禰宜(ねぎ)法度が寛文五年に下付され、これを堅く守るべきことが求められた。
 社領・朱印地の下付がおこなわれ、寛文五年(一六六五)にはほぼ完了をみた。
 幕府の保護の下にあり、幕政を理論的に肯定支持して神の道にかなったものとしたけれども、幕政の動揺がはじまると倒幕の潮流に合流していった。
 
 生活のなかの信仰
 都市・農村に祭礼行事の盛大―江戸の山王権現・神田明神・根津権現の祭礼をはじめとする神事行事の生活行事化。
 誕生後の宮参り、七五三の宮詣、正月の恵方参り、千社参り、初午祭、天神講、お針供養など。
 伊勢参宮、富士詣、御嶽詣など。
 (第二部郷土の生活と文化の項参照)