妙高山正法寺

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 妙高山正法寺は当町小西にあり、むかしは両総三檀林のひとつ小西檀林があった。独立無本山の本寺であり、末寺十二を有した。寺伝によれば長禄二年正月僧日意が開基であるといわれ、そのいきさつは、原肥前守入道行朝という人物が深く日意に帰依し、その居館を廃し仏舎を作り正法寺と称したという。天正十八年十一月僧日悟によって檀林が開設されたという。翌十九年徳川家康は同寺に対し寺領二十石を寄進した。
 寛文四年十一月、正法寺の僧日堯は将軍に拝謁し、宗法を説きそのほうびとして、東金にあった徳川氏の行館を与えられた(一説には購入したともいう)。これは当寺の境内に移され講堂として使用されたという。
 明治時代になってから檀林は廃された。だが現在でも当地域の人びとに信仰されている。

写真 正法寺