目次
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第二部 郷土の生活と文化
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二 伝説・伝承
⑦ おサキ田んぼ
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細草に昔おサキさんという人が作っていた田があった。たまたまこの人がおふろに入っていた時、凶漢におそわれて死んだ。そのため田を耕す人がいなくなったので、この田をお宮に献上した。この田をオサキ、又はオサキ田んぼという。この田は良い田で収穫がよかった。これをオサクという人もいる。しかしこの田は昔オサクさんが嫁に行く時に持参した田であったという。お宮にあげた後にまたとりもどした人がいたが、この田を作った人は必ずおかみさんが死んでしまうといういい伝えがあった。