(昭和三十七年五月一日付(口絵参照) 所在 金谷郷土気飛地一八七六 所有 県神社
縦三五センチ、横四七・三センチ、厚さ〇・九センチの桐の柾板二枚に、それぞれ、弁慶と牛若丸が描かれている。絵の内容は、物語によって古くから知られている京の五条橋の上での、両者の最初の出会いを伝えている。
裏面にはそれぞれ墨書が認められ、判官と弁慶の違いを除けば、願文は同一である。
「県大明神奉捧
判官(弁慶)之画像
右所願成就如件
天正七年己卯十二月廿六日
酒井伯耆守
康治 敬白」
天正七年(一五七九年)に時の土気城主、酒井伯耆守康治が県神社に奉納したものであり、県下最古の絵馬である。