史跡 原胤継の墓

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(昭和四十七年五月一日付)(第二章六節参照) 所在 小西七五五 所有 正法寺
 
 小西正法寺の墓地内にあり、この寺を建立した小西城主原胤継の碑である。
 碑面には
  小西城主原能登守平胤継当山開基大檀那日源大居士
   永禄十三年庚午八月十日
と刻まれている。
 戦国時代の供養塔として紹介されてきたが、いくつかの事実が明らかになっているので紹介しよう。
 まず記されている年号が原能登守の没年であることから、墓塔として建立されたこと。また「正法寺記録」文化七年(一八一〇)の条に、大檀那原能登守平胤継石塔再建の記録が認められることから、江戸時代も後半の墓塔であることが確認される。それはその様式からもうなずけるであろう。原能登守と平胤継とは別人である。